三重県立聾学校

“誰もが同じ情報を共有できる”学校へ─三重県立聾学校 × YYSystem の取り組み

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#聞こえを​サポート

三重県津市に位置する三重県立聾学校は、1919年の創立以来、聴覚に障がいのある子どもたちが自らの個性を大切にしながら社会で自立できる力を育む教育に取り組んでいます。授業から行事、教職員間の会議まで、あらゆる場面で「伝える」「伝わる」を大切にする学校です。

今回は、同校で情報化推進員を担当されている西村淳先生(以下、西村先生)に、YYSystem導入の背景や活用の様子、そして導入を通じて感じられた変化について伺いました。

概要

課題

  • 以前の情報保障システムは設定・運用に専門知識を要し、
    限られた教職員しか扱えず、準備・調整に時間がかかっていた
  • 日常的な情報保障の実現が困難

導入機能・使用事例

  • YYProbe、YYデスクトップ字幕、ブラウザ共有機能を状況に応じて使用
  • 授業時や教職員会議の発言をリアルタイムに文字表示。
    手話通訳に加えて文字情報で理解を支援。
  • 体育祭などでは、放送内容をリアルタイムに文字化。
    QRコードから保護者も閲覧可能に。

 

効果

  • 情報保障が“特別なこと”から“日常の一部”へと変化
  • 教職員が容易に扱えるようになり、多様な場面で継続的運用が可能に
  • 教職員の負担軽減とコミュニケーションの質向上

 

言葉や情報保障に関する課題をどう解決するか

── YYSystemを導入する以前、現場ではどのような課題を抱えていたのでしょうか?

西村先生:授業や体育祭・学校祭といった行事の場で、生徒や保護者に情報を正確に伝えるため、これまでも手話に加えて、文字による情報保障に関する取り組みは行ってきました。
文字による情報保障の重要性については強く理解していましたが、従来のシステムでは設定や運用に専門的な知識が必要で、限られた職員にしか扱えませんでした。
話した内容を即座に打ち込む必要があり、入力者のスキルにも依存してしまい、毎回準備や調整に時間がかかるという課題がありました。

また、地域の小中学校から進学してきた生徒の中には手話に十分慣れていないケースもあります。そうした生徒にとって、文字情報が添えられていると、内容の理解がぐっと深まります。

しかし、授業ごとに準備や設定が必要な従来の仕組みでは、日常的に文字による情報保障を提供する体制を維持するのが難しいという課題がありました。
「複数の手段による情報保障は大事だと分かっていても、必要な時に、いつも用意することは難しい環境でした」

そんな時に出会ったYYSystem “速さ”と“正確さ”が導入の決め手

──YYSystemを知ったきっかけを教えてください。

西村先生:きっかけは、進路指導で訪問されたアイシンの方からYYSystemを紹介してもらったことでした。
その際に見せていただいたデモで、音声がほぼリアルタイムに文字起こしされる様子に驚きました。「こんなに速く、正確に音声-文字変換が出来るのか」と。
素晴らしいと感じるとともに、その時点で、これはぜひ使ってみたいと感じました。

──他のツールと比較して、YYSystem導入の決め手は何ですか?

西村先生:まず印象的だったのは、要望への丁寧な対応でした。
「ここはこうできないか?」といった細かな相談にも一つひとつ真摯に応えていただき、現場の運用に寄り添う姿勢を強く感じました。
導入に向けた調整段階から、私たちの声を大切にしてもらえたことが安心につながりました。

次に、スピードと正確さが圧倒的でした。想像していた以上に速く文字起こしが行われ、AIが自動的に文脈を修正してくれることで、精度の高い文字情報が表示されます。
行事や会議のようなリアルタイム性が求められる場面でも、安心して使用できると感じました。

さらに、リアルタイムに文字起こしされた内容を「YYデスクトップ字幕」を使って、その場で編集できる点も大きな魅力です。AIが進化しても、どうしても完全ではありません。聞こえないことで情報が漏れてしまうのは、聴覚障がい者にとって大きな損失です。
文字起こしが間違っている場合、聴者は間違っていることがある程度理解できますが、当事者は間違っている内容で学習してしまうこともあります。
編集によって正しい情報をその瞬間に伝えられることは、教育現場において非常に意味のある機能だと思います。

加えて、ニーズに合わせてアプリケーションや機能が設計されており、授業・行事・会議などさまざまなシーンで使い分けが可能です。
また、従来はPCによるアプリケーションでの運用でしたが、YY Systemは、タブレット端末やスマートフォンでも機能するため、生徒が日常場面で主体的に活用することが可能な点も重要な要素だと思います。
価格面も現場の実情に合わせた設計で、無理なく導入・運用できる点も評価しました。

「“現場・当事者に寄り添う姿勢” 、“精度の高さ”と “ニーズに合う使いやすいアプリがあること”が導入の決め手でした」。

「想像していた以上に速く、正確に文字起こしが行われ驚きました」

三重県立聾学校  情報化推進員  西村 淳様

授業から会議まで “伝わる”環境を日常に

──実際にどのようなシーンで利用されていますか?

西村先生:授業では、特に手話を学び始めたばかりの生徒に向けて、YYSystemを近くに置いて、先生の発言をリアルタイムに文字起こしして情報保障しています。手話だけでは理解が追いつかない部分も、文字で補ってくれることで理解向上の手がかりになっていると感じます。

また、体育祭といった行事では、放送やアナウンス内容を文字情報として提示しています。聴覚障がいのある保護者の方々にQRコードをスマートフォンで読み取っていただくことで、アプリを事前にインストールしていなくても簡単に、文字起こしされた内容を共有できるようになっています。

さらに、教職員の会議でも活用しています。ろう者の先生が参加する会議では、内容がリアルタイムに文字化されることで、手話通訳だけでは補えない細かなニュアンスや雰囲気まで共有できるようになりました。「会議録としても残せるので、後から確認できる点もありがたいです」と話します。

授業・行事・会議といった学校のあらゆるシーンで、「伝える」「伝わる」が実現しています。

iPadのSplit View機能を使い、YYProbeと教材を同一画面に投影。
生徒のiPadでもYYProbeを起動し、机上で確認できるなど、さまざまな方法で活用されています。

現場の声に寄り添った開発姿勢に共感

──先生はYYSystemのファンになっていただいていることを強く感じます。ファンになっていただけた理由はなんでしょうか?

西村先生:何よりも、開発の思想に共感しています。聴覚障がいのある方々に寄り添い、現場の声を一つひとつ反映している点が素晴らしいと思います。
実際、要望をお伝えした際も丁寧に対応いただき、改善のスピードが早いことにも驚きました。

また、細やかな設定が可能で、実際の教育現場に合わせたカスタマイズができる点もありがたいです。
こうした開発姿勢そのものが、私たち教育現場の安心と信頼感につながっていると感じますね。

今後の期待と、YYSystemをおすすめしたい業界

──さらに期待する機能や改善点があれば教えてください。

西村先生:小学部などの低学年でもより使いやすくなるよう、ひらがなのみの表示時の「分かち書き」(単語間のスペース)や、ふりがなの精度が高まるとより活用の幅が広がると思います。
これらが実現すれば、学年を問わず、どの子にも優しい環境づくりにつながると感じています。

──どのような課題を抱える学校や企業におすすめしたいですか?

西村先生:聴覚に障がいのある方とのコミュニケーションに課題を感じている学校や企業には、ぜひおすすめしたいです。
YYSystemは単なる文字起こしツールではなく、授業・行事・会議など、場面ごとに最適なアプリを同じアカウント内で、連携しつつ使い分けられる仕組みになっています。

たとえば、発言をリアルタイムに文字化する「YYProbe」や「YYデスクトップ字幕」、さらにアプリを持っていない方にも内容を共有できる「ブラウザ共有機能」など、複数のツールが一体となって“つながって”動きます。
特別な設定をしなくても、それぞれのアプリが連携して動くため、誰でもすぐに簡単に使えるのが特長です。
この“つながり”によって、誰でも簡単に情報保障を実現できる環境が整います。

「似たようなツールはたくさんありますが、ここまで連携されたシステムは他にありません。とにかく多くの人や事業所にYYSystemを使ってほしいと思っています。」

※YYSystemの機能・サービス、インタビュー内容、お話を伺った方のご担当部署・役職などの情報はインタビュー当時(2025年10月時点)のものとなり、現在とは異なる場合がございます。

企業情報
企業名:
三重県立聾学校
業種:
学校教育(特別支援学校)
会社の特徴:
障がいに向き合い、社会的に自立し、将来を生き抜く力を育みます。