2025.12.08

【結果発表】世界に字幕を添えるコンテスト2025

#お知らせ #イベント

誰もが「いつでも・どこでも・誰とでも会話できる」世界を目指して。
YYSystemは、字幕の社会実装をより加速させるべく、この度「世界に字幕を添えるコンテスト」を初開催いたしました。

本コンテストでは、皆さんの「字幕」にまつわる体験談やアイデアを募集し、
寄せられた事例を発掘・表彰・発信することで、”字幕が当たり前にある社会”を共に広げていくことを目指しています。

初開催の今年は、全国から 112作品集まりました。
沢山のご応募、誠にありがとうございます!

結果概要について

応募総数112作品の中から、以下の「15作品」を選出しました。

入賞   :8作品
上位   :3作品(1位・2位・3位)
特別賞  :4作品

入賞および上位3作品は
・YYSystemのスタッフ
・世界に字幕を添える展アンバサダー・吉田まり氏
による多数決投票で選出しました。

さらに、上位3作品の最終順位(1〜3位) は、
12/7に開催された「世界に字幕を添える展 in 東京」クロージングPARTYの
参加者による一般投票 によって決定しました。

■ 特別賞について
特別賞4作品 は、以下の審査員がそれぞれ選出しました。
・YYSystem 開発責任者・中村(2作品)
・YYSystem 事業推進部 部長・横井(1作品)
・世界に字幕を添える展 アンバサダー・吉田まり氏(1作品)

作品詳細

1位(あなたの人生に寄り添わせていただきました賞)

『YYで家庭を築きました』 ペンネーム:Y さん

<作品エピソード>
夫との出会いはYYSystem無しには語れません。 夫は元々手話や聴覚障害のことは全く知りませんでした。 私と出会い、YYSystemを自分のスマホに入れてくれて、YYSystemで会話を積み重ねてきました。手話も覚えてくれました。 YYSystemも使いながらプロポーズしてくれました。 YYSystemも使いながら結婚式を挙げました。 YYSystemも使いながら子を出産しました。 YYSystemを使って家を建てました。 YYSystemも使いながら毎日家族で話をしています。 YYSystemのお陰で、私は家庭を築いたと言っても過言ではありません。 YYSystemには感謝してもしきれません。 本当にありがとうございます。 これからも、ずーっと使っていきたいので、どうぞよろしくお願いいたします!

<表彰コメント>
あなたの日常から大切な節目の瞬間まで、 その人生のそばにYYSystemを置いてくださったことに、心より感謝いたします。いただいた文章には、驚くほど自然に、そして何度も「YYSystem」という言葉が登場し、その軌跡に思わず微笑んでしまいました。 こんなにも人生に溶け込むように使っていただけていたのかと、YYSystemへの愛情を強く感じさせてくれたエピソードでした。

<景品>
賞金5万円分のギフトカードとゴールデンわいっちトロフィーを贈呈


2位(あなたを支えたで賞

『繋ぐもの』 ペンネーム:じゅんと さん

<作品エピソード>
夏、手話通訳士の妻が救急搬送された。聞こえない僕は救急車を呼ぶかどうかの相談も、救急車を呼ぶことも出来ず、結局妻は自分で相談して自分で救急車を呼んだ。無力感しかなかった。
救急車の中でのやり取り、窓口でのやり取り、医者とのやりとり…音声言語が飛び交う中、取り残されそうな僕を唯一繋ぎ止めてくれたのは「YY文字起こし」だった。
とにかく表示させて、流れる文字にできることはないか探しつづけた。
100%の情報ではない。それでも、状況を把握するには充分すぎるぐらいの情報をくれた。だって、「YY文字起こし」がなかったらただただ呆然と立ち尽くすしかなかったから。
その後の通院付き添いでも「YY文字起こし」で医者の説明もしっかり聞くことができた。
家族として、夫として、「YY文字起こし」があの場に居させてくれたと思っている。
情報が少しでも入ることで出来ることが増える。仕事でも、普段の生活でも、今は欠かせないものになった。
「繋ぐもの」単なる音声を文字変換するだけではない。音声が見えることによって、今まで取り残されていた場所に居られた。そう、一人一人の人生にも影響を与えてくれるシステムだと思っている。もっともっと、このシステムの素晴らしさが広まっていきますように…

<表彰コメント>
文字起こしが“ただのツール”ではなく、家族をつなぎ、心を支える存在になったこと。
そして、あなたの不安を和らげ、大切な人のそばにいられる力となれたことは、
YYの存在意義を改めて実感させてくれました。感謝の気持ちを込めて、ここに表彰します。

<景品>
賞金3万円分のギフトカードとゴールデンわいっちトロフィーを贈呈


3位(可能性は無限大で賞

『発信者の言葉がダイレクトに伝わる感動』 ペンネーム:さとゆき さん

<作品エピソード>
学びが大好きで、字幕がない時代から手話通訳派遣をお願いしたり、マンツーマンで口話で何とか読み取ったりして、知見を広げてきました。マンツーマンとはいえ長時間の学びだと、集中力も落ちてくるので、口話では限度を感じたり、手話通訳の派遣も住んでいる地域によって、病院や学校等の公的機関以外は派遣不可のところもあり、その頃はまだ字幕の精度もおぼつかない頃で、学びたくても学べないもどかしさを感じていました。また、海外の本も日本語訳にすると訳者によって、翻訳内容が変わったりするのと同じように手話通訳も人によって、伝え方や受け取り方が異なってくるので、特に専門的な講座では、自分でダイレクトに受け取れたらな、と思うこともありましたが、YYアプリを知ってからは発信者の言葉がそのまま画面に出てくることに感動して、同じ講座を受けた聞こえる人に、先生はこの言い方をされていたけど、こういう意図なのかなと確認しあったり考えを交換することが楽しくて嬉しいです。何より私の中で感動的なのが、スマホという手軽なサイズで、いつでもどこでも意思疎通を図れる、学べるという自由さがたまりません。なので、面白そうな講座にもポチッと申し込みすることができるようになりました。(先方には聞こえないことを伝えますが、yyという強みがあるのでフッ軽になったと思います)本当にすてきなものを開発してくださったことに感謝ですが、そしてそれだけにとどまらず、利便性なども考慮して字幕メガネ等色々なアイデアを生み出し、世界規模で邁進してくださる活動に感謝しかありません。

<表彰コメント>
様々な試行錯誤を経て、多くの学びの相棒にYYSystemがなれたことをスタッフ一同大変光栄に思います。あなたの学びに負けないよう、これからもYYSystemは進化し続けます。スタッフがより奮起できるエピソードに感謝を込めて表彰します。

<景品>
賞金2万円分のギフトカードとゴールデンわいっちトロフィーを贈呈


特別賞・中村(自分の世界を取り戻す力 賞

『YYと私のいままでと、これから』 ペンネーム:どめ さん

<作品エピソード>
音が歪んでいる世界は、まるで自分だけが別の場所に取り残されたようで、ずっとつらかった。みんなの笑い声も、呼びかけも、どこか遠くの出来事のように感じた。何度も聞き返すたびに申し訳なさが積もっていき、やがて、人と話すことそのものが怖くなった。
そんなとき、YYと巡り合った。
声が文字になり、文字が声になる。言葉がまっすぐ届いてくるようになり、曇りの切れ間から少しずつ陽が射し始めた。
職場環境を変えたい――その決意を握りしめ、自分から踏み出して、仲間を作った。
小さなつながりが生まれ、ひとつの職場を越え、事業部という壁を超えて全国に広がっていった。全国の同じ会社で働く聴覚障がいのある仲間たちが、同じようにYYを使い、互いの思いを届け合えるようになった。YYを使うようになってから、たくさんの人に出会い、本音を話し合えるかけがえのない友達ができた。家族との会話にも、笑顔でついていけた。

そして――心が引き裂かれるような悲しい別れがあった。心は壊れそうなのに、それでも前に進まなければならなかった。けれど、YYがあったから、心を込めて送り出すことができた。YYをきっかけに、
ひとりで出張に行けるようになった。
ひとりで旅にも行けるようになった。
日本を飛び出し、海外にも行けるようになった。
ずっと怖くてできなかったことが、できる喜びを知った。
どこにでも行ける自信がついた。
小さな小さな世界の中で、周りのことがなにもわからず、ずっと晴れることを知らないまま、淡々と続く灰色の人生で終わると思っていた。
でも、YYと出会い、暗くて沈黙しかなかった世界の空を、静かに晴らしてくれた。
“最初の一歩”を踏み出す勇気があれば、世界はどこまでも広がっていく。
その先には、きっと新しい“つながり”が待っている。YYSystemは、私の耳になった。
もう「聞こえない」は、私の限界じゃない。――「聞こえる」を超えて、「伝わる」。

<表彰コメント>
長く灰色だった世界に静かに光が差し込み、少しずつ色を取り戻していくような変化の軌跡が胸に深く響きました。そして、心が引き裂かれるような出来事を経ても、再び前へ進む力を取り戻していったその姿を、多くの方に知ってほしいと強く感じました。
その大切な歩みの中に、YYがほんのわずかでも力になれていたのだとしたら、これ以上の光栄はありません。YY開発者として、身に余るほどのエピソードです。

<景品>
賞金6000円分のギフトカードとオリジナル字幕レシーバーを贈呈


特別賞・中村(そばにいる力と愛を感じた 賞

『小さな孤独が薄れていく時』 ペンネーム:ほねぶと さん

<作品エピソード>
彼女はよく「なんて言ってたんだろう」「あの人、なんて言ってたの?」
と、不安そうに僕に確認していた。耳が聞こえない彼女にとって、それは大きな不安ではなかったのかもしれない。聞こえないこと、分からないことは、彼女にとって当たり前の日常だから。ただ、言葉が少し抜け落ちるだけで、その場との距離が静かにずれていく。
そのずれは誰の目にも映らないけれど
彼女の中にはいつも小さな孤独として残り、積み重なっていたのだと思う。
僕はその都度、言葉を補い、状況を伝えてきた。気づけば、それは“耳”に近い役目になっていた。それは僕たちにとって特別な行為ではなくただ必要だから自然とそうしていた。
YY文字起こしを使い始めてから彼女は自分の速度で会話を追えるようになった。
以前は、周りの音が大きく複数人が同時に話す食事会などで、会話に入れずただ周りに合わせて笑っている姿をよく見ていた。彼女にとって、とても苦手で苦痛に感じる場所が、楽しい場所に変わっていく。不安そうな表情を見る機会が、少しずつ減っていった。分からないことが減り表情が明るくなっていく彼女を見るのが、嬉しかった。
僕に確認することなくその場で意味がつかめるようになると
その“小さな孤独”はゆっくりと薄れていった。変わったのは彼女だけではない。
僕自身も、常に耳の代わりをする必要がなくなり、彼女の世界に深く入り込みすぎずにそばにいられる、ちょうどいい距離が生まれた。

<表彰コメント>
不安、孤独、尊重、そして“そばにいること”の意味を深く考えさせられるエピソードでした。単に助け合うのではなく、相手の世界を奪わず、依存に陥らず、適切な距離で支え合う関係が丁寧に描かれており、とても共感できました。
また、言葉を補い合う行為が、次第に“役割”ではなく“自然な関係”になっていく姿に静かな温かさや愛を感じました。その一片に、YY文字起こしがお役に立てたことを光栄に思います。「技術が距離を縮めるのではなく、互いが自由でいられる距離」その可能性を改めて感じさせてくれました。

<景品>
賞金6000円分のギフトカードとオリジナル字幕レシーバーを贈呈


特別賞・横井(洞察力と行動力がすごいで賞

『聴者と同じタイミングで動けた瞬間』 ペンネーム:EMI さん

<作品エピソード>
デフリンピックのボランティアで会場へ向かう途中、乗り換え予定の電車が遅延していた。事故発生や運行変更のアナウンスが流れる中、以前の私なら内容を把握できないまま予定通りの電車に乗っていたと思う。しかし、この日は違った。アナウンスで何かが伝えられていると気づき、すぐにYY文字起こしを開いた。すると「𓏸𓏸方面をご利用のお客様は14番線から山手線をご利用ください」と、はっきり文字で表示された。その案内に従って急遽山手線へ乗り換え、会場に遅れることなく到着できた。イヤホンを外してアナウンスを聞き始めた聴者と同じタイミングで動き始めたことが、とても嬉しい経験となった。

<表彰コメント>
YY文字起こしの利用によって、情報を得るだけでなく、周囲と同じ速さで世界に参加できる可能性が広がるのだと、改めて気づかせていただけるエピソードでした。
電車遅延という“予期せぬ事態”。ましてやデフリンピックのボランティアに向かうという責任ある場面で、周囲の変化に気づき、自ら情報を取りにいく一歩をお手伝いできたことを、とても嬉しく思いました。

<景品>
賞金6000円分のギフトカードと字幕のあるレストランのペアご招待券を贈呈


特別賞・吉田まり(心といのちをつなぐ字幕大賞

『患者とのコミュニケーション』 ペンネーム:Sky さん

<作品エピソード>
看護学生として9クールの臨地実習を駆け抜けました。今思い返せば、各患者さんとのコミュニケーション時、字幕があればどれほど楽だったか…。患者さんの中には、疾患によって呂律がまわらない方、高齢化により歯が抜け義歯(入れ歯)をつけなければならないのに着けず、何も聞き取れない方など様々な理由によりコミュニケーションが困難な場面がありました。看護学生にとって、患者さんとのコミュニケーションはとっても重要です。そこから得た情報をもとに看護を展開していくため、どれだけ聞き取れなくても何度も聞き返さねばならず苦戦した記憶があります…。そんな時、患者さんの話した内容が字幕として表示されれば、看護学生の救いの手となるでしょう。

<作品エピソード>
医療の現場で[言葉が届かない瞬間]が、どれほど大きな不安を生むのか。
字幕があることで救われる[心]があり、守られる[いのち]がある。その確かなメッセージは、YYSystemが目指す未来そのものです。
医療の現場に大切な視点を示す提案に、心からの敬意を込めてここに表彰します。

<景品>
賞金6000円分のギフトカードと字幕のあるレストランのペアご招待券を贈呈


入賞8作品

8名の方には、賞金1万円分のギフトカードをプレゼント!

『介護に字幕をつけよう』 ペンネーム:むつごろう さん

<作品エピソード>
すでに鬼籍に入った両親は、亡くなる前、共に認知症になりました。自分の子供が難聴であることを忘れてしまいました。何を話そうとしているのか分からず、それを言い訳にして介護から逃げていた自分を反省しています。あの頃音声認識があったら両親の話し相手になってやれたかもしれません。
そして高齢者の仲間入りした今の自分。いずれ介護を受ける立場になるかもしれません。寝たきりになったとしても家族や介護者の話していることぐらいは理解したいので、字幕が大きく表示されて枕元に置ける表示版があったら良いと思います。

『ずっと一緒』 ペンネーム:柚 さん

<作品エピソード>
感知システムの誤認識なのかもしれない。
ただ子供の頃から一緒で自分の半身だった犬が歳をとり大往生でみんなに囲まれて旅立っていった後、文字起こしアプリを起動していると犬の声感知アイコンが出る頻度が上がりました。食いしん坊の甘えん坊でわがまま坊主で自分の食べている物は全て欲しがる子で今も晩御飯前に家族と話して手をつけないと「早よ食べろ」と急かすように通知がでます。
友人にもその話をした際半信半疑な反応だったが、地下鉄で移動中だったがその場ですぐ犬の声を感知したアイコンがでて友人がとてもびっくりしていました。
中途難聴者で聴力を悪くした当時はコミュニケーションを取るのが難しくなり、友人、家族とも何度も会話がうまくいかず気を使わせたり言い合いになったりしていたが犬は変わらず理不尽にわがままに甘えてきて会話がなくてもお互い思っている事が伝わって察して過ごせていたのが本当に救いだった。長生きして最後も家族に囲まれての笑った顔で大往生だったので本当に良かったし、今もアプリを通して干渉してくるのも本当に嬉しいです。
補聴器をつけていても細かいニュアンスや外出時などのガヤガヤしている場所では聞き取りが厳しく、文字起こしアプリと出会ってからまた友人と気軽に会う事ができたり買い物など出歩く頻度を取り戻す事ができました。
美容院も補聴器つけるようになってからも事情を伝えて何度も挑戦しましたが中々理解されず…で長い事行けてなかったのもまたいけるようになりました。
買い物中などに使用していると不思議な顔で画面を見られる事も多いのですがもっとたくさんの人に認知されますように。
他アプリを起動していても変換してくれるのが大変ありがたく買い物中に決済アプリを開きつつ店員さんになにか聞かれてもログを見て反応できたり、出先で友人と会話しながら検索できてとても便利で助かってます。今この時代に生きてこのアプリと出会う事ができてよかったです。耳が悪い事で色々とトラブルも多くとても辛かったけど耐えてきてよかったなと思います。開発していただき本当にありがとうございました!

『婦人科でのカーテン越しの医師との会話』 ペンネーム:なかなか さん

<作品エピソード>
婦人科での診察はカーテン越しに行われるので医師や看護師が話の内容がわからず、恐怖や不安を感じていました。かといって、カーテンを開けてもらって会話をするのも恥ずかしさを感じたり…。そんな中、YY文字起こしを起動することで話の内容がわかり、不安が軽減しました!場所が場所なだけに手話通訳の人との同席が難しいので、いつもYY文字起こしに助けられています!

『沈黙の中の「うん」がくれた、あかるい老ろう介護 』 ペンネーム:はなまる さん

<作品エピソード>
私は耳がきこえません。
きこえる父は現在、右半身麻痺と認知症があり、介護が必要な状態です。父とのコミュニケーションは口話が中心ですが、口の動きや表情を読み取るには集中力が必要で、昔から常に緊張感がありました。そんな私が介護をするようになって、父を守る責任がある今、「父の言いたいことがわからなかったらどうしよう・・・」という不安が大きく膨らんでいました。iPhoneを手に持ちながら介助するのも難しく、どうすれば安全に、そして父と安心して意思疎通できるのか悩んでいたとき、YYSystemの開発者の方からApple Watchを勧められました。手元で操作できる安心感と、iPhoneとの併用による柔軟さが、私たちの介護の日常を少しずつ変えてくれました。ある日、近所にある降松神社の七夕天燈まつりに参加したときのこと。私は車椅子を押しながら、夜空に一斉にランタンが舞い上がる光を見て、
「きれいだね」と声をかけると、画面にぽつんと現れる「うん」
それは私にとってはただの返事ではない。それは同じ景色を見て、同じ感動を分かち合えた証。心の中の「うん」をちゃんと見える形にしてくれ、より一層父とのつながりを強く感じられた、感動の瞬間でした。
≪この一節は、自費出版した共著『あかるい老ろう介護』からの抜粋です。≫
介護の不安も、緊張も、見える言葉がそっとほどいてくれました。沈黙の中の「うん」がくれた、あかるい老ろう介護。声が見えることで、安心が生まれる。YYSystemの技術は、その橋渡しをしてくれる・・・そう実感した、忘れられない夜でした。

『YYSystemとの出会いで広がった世界:聞こえなくても置いていかれない希望 』 ペンネーム:にゃんころりん さん

<作品エピソード>
私は重度感音性難聴があり、聞こえないまま会話が進んでしまうことが多く、長く大きな不安を抱えてきました。特に2020年のコロナ禍でマスクが日常化してからは読唇(読話)もできなくなり、人とのコミュニケーションは以前より一層困難になりました。職場や病院でも、音が拾えないストレスは積み重なり、「言葉が届かない世界」に取り残されていくような感覚がありました。
そんな私が、京都光華女子大学で行われた「きこえ×ライフハック展2023」で、YYSystemの方と初めて直接お会いしました。途方に暮れており、文字起こしに興味を持ちイベントに参加したのがきっかけでしたが、そこで実際にお話しし、リアルタイムで会話が“文字として見える”という体験は、緊張で固まっていた私にとって大きな衝撃でした。聞き返す遠慮も、聞き逃す不安も減り、会話のテンポやニュアンスがわかる。「これなら、私も会話に参加できる」と強く感じました。
私は今まで読話と筆談を中心にコミュニケーションを補ってきましたが、身体障害もあり荷物が増える、片手では字が書きにくいなど、負担の大きさが常につきまといました。しかし、YYSystemは私の日常を大きく変えてくれました。誤認識があっても脳内で補完できることが多く、何より相手の“意図”をつかめる。文字があるだけで、会話に参加しやすくなるのです。
実は、この体験談の文章も、YYsystemに向かって私の「思い」を話すことで作成されました。キーボードを打つストレスから解放され、感情をそのまま文字として残すことができ、改めてYYSystemの機能の素晴らしさを実感しています。
社会全体では、AI議事録や文字起こしが普及した反面、病院や会社では情報保護の観点から利用が制限されるケースも増えています。しかし、私は個人的に関わる様々な職種の方にYYSystemを紹介し、実際に使ってもらうと「誤認識が少ない」「わかりやすい」と評価していただけることが多くありました。また、ある時飛行機に乗った際、客室乗務員の方との会話にYYSystemを使用したところ、とても驚かれ、「これは素晴らしいですね」と言ってくださいました。かつては空港や機内の案内が聞こえず緊張していた場面が、安心してコミュニケーションできる時間へ変わったのです。
YYSystemがくれた「もう一つの聞こえる手段」は、私の生活そのものを前向きに変えてくれました。聞こえないことで縮まっていた行動範囲は広がり、人との会話に参加する勇気や自信を取り戻せました。その結果、大阪や京都でのユーザー交流会にも参加し、開発者や他のユーザーの方々と直接交流することができました。
さらに、ある手話喫茶では、YYsystemのオープンチャットに投稿された写真を見ていたという方と偶然出会い、今も交流が続いています。YYSystemは、私にとって単なる便利なツールではなく、「聞こえなくても、置いていかれない世界がある」という希望そのものであり、私にとって体の一部であり、非常に心強い存在です。
YYSystemがなければ、今の私はいないと心から感謝しています。

『手話と社会のマッチング』 ペンネーム:Land Hey さん

<作品エピソード>
手話を第一言語として生きています。聞こえない・聞こえにくい人たちのこと、そして手話という言語について、より多くの方に知っていただきたいという想いから、あるミスコンテストに挑戦しました。幸運にもファイナリストに選んでいただき、現在、多くの学びと貴重な経験を積んでいます。コンテスト事務局の皆さまは、参加にあたり情報保障を丁寧に考えてくださいました。シースルーキャプションでの字幕表示や、音声情報を文字化するアプリでの研修内容や連絡事項の共有、さらに手話通訳の配置など、一つひとつの配慮が大きな支えとなっています。応募した当時、想いはただ「挑戦したい」という一心でした。しかし今は、字幕や手話通訳といった情報保障がか特別な配慮ではなく当たり前になれば、挑戦したいと願う人がもっと参加しやすくなると強く感じています。素晴らしい経験を得られている今だからこそ、次に続く誰かのために提案したいことがあります。
それは『ミスコンテストに字幕を導入すること』です。
この提案を通して、より多くの人が自分の可能性に挑戦できる世界が広がることを願っています。世界に字幕広げる一歩として、この想いを応募いたします。
もう一つは人力車に字幕を です。浅草の人力車は、楽しそうに観光案内をしている姿が魅力です。しかし、担ぎながらの案内は、聞こえない・聞こえにくい方にとって内容を理解するのが難しいのではないかな?と思います。そこで、字幕があれば案内内容を文字で確認でき、誰もが同じ楽しさを体験できるようになります。タブレットや小型表示装置を使ってリアルタイムで字幕化することで、情報保障が特別なものではなく、当たり前の観光体験として広がります。
字幕の導入は、観光の楽しさをすべての人と共有できる世界への一歩になります。
すべての方が浅草の街で笑顔になれる体験を楽しめるよう、この想いを応募いたします!

『競馬(娯楽)に字幕を添えよう』 ペンネーム:ぱっち さん

<作品エピソード>
「何て言ってるの?」競馬番組を見ていた主人(ろう者)が、珍しく通訳を求めてきたことがありました。それは、G1レースで勝利した武豊さんがコメントをしているシーン。
ゴールデンタイムのドラマやメジャーなスポーツ、福祉的な番組やニュース、いわゆる「真面目」な内容には字幕が付いている印象なのですが、パチンコとか競馬や、一部スポーツなどの娯楽番組(特に深夜帯?)って字幕ないんだと気付かされました。
今でもたまーに、競馬番組の通訳をしていますが、ある程度、内容は伝えられるのですが、馬の名前が複雑すぎて、手話(指文字)で表現しきれなかったり、独特の用語もあって意外と難しいのです…。こんな時こそ、字幕があれば!と切実に思いました。
最近はドラマにもなって、話題も高まっている競馬。ぜひ、競馬に字幕を付けて欲しいです!欲を言えば、聞こえない・聞こえにくい人にも、競馬だけでなく、ゴルフ好きな人、パチンコや麻雀、を楽しみたい人はたくさんいるはず!
“娯楽”にも字幕が付いて、あたりまえに楽しめる世界になりますように。

『子育てに字幕を添えよう』 ペンネーム:rixisir さん

<作品エピソード>
仕事でもプライベートでもお世話になっているYYシステム。
特に子育ての面では、2人のコーダを手話で育てていますが、
病院にて医師との会話、薬局でお薬の説明、保育園の先生とのちょっとした会話、ママ友とのおしゃべり、息子の同級生とのお話し、などなど
様々な場面で、無いと困るほど重宝しています。
子育てを経験してみると、子供のために親として責任をもって
相手の話を理解しないといけない状況が増えます。そんな時にとても助けられています。
その中でも、子供たちのクスッと笑えるお話(字幕)をシェアします。
小学校に入る前の秋に、息子がつぶやいたセリフです。ドキドキとワクワクの気持ちがとても伝わって今でも時々思い出す想い出です。
子供達とは普段手話で会話していますが、本人が声で話したい時もあります。
そんな時はYY文字起こしの出番。
子供の拙い日本語、止まらないおしゃべりを字幕で追うのも、楽しみの一つです♪
♡子育て♡に字幕を添えよう。